医療事務の魅力を徹底解剖します
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電子カルテとは
電子カルテの問題点は
電子レセプトは
電子レセプトの問題点は
今やどんな企業はどんな仕事においてもパソコンを使うということは当たり前になりつつありますが、医療現場も例外ではありません。
2001年に厚生労働省が「保健医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン」を発表し、それに後押しされるかたちで「電子カルテ」というものが急増しています。
これまではカルテといえば紙に記入されるもので、患者さんの病状や診療内容、検査結果や処方された薬の内容など記載するのは全て医師による「手書き」でした。
近年登場した
「電子カルテ」は、診察室のパソコン端末から即時に患者データを呼び出し、そこに上書きすることが可能なもので、カルテ出しや搬送といった手間もなく、全ての記録もカルテ番号によって管理されるため、検査結果の貼り間違いや、紛失などの間違いも起こりにくいと言われています。また、X線の結果確認が短縮化されるなど、転載の必要がないことからの処方箋発行ミスや会計ミスもない、とされているので、医療機関のシステム統合化や合理化に劇的に大きな力を発揮するものとして、注目されています。
2006年度までに全国400床以上の病院の6割以上、全診療所の6割以上に電子カルテを普及させることが目標として掲げられている「保険医療分野の情報化に向けてのグランドデザイン」。民間調査によると2003年11月の段階でその導入数は300〜500床以上を擁する大規模病院を中心に411件と推定されています。
2003年以降は100〜299床の中規模病院でも積極的な導入が見受けられていますが、今後はより小さな病院へと導入が加速すると予測されています。
電子カルテも全く問題がないわけではありません。
データの確実な保管や改ざん防止などの厳しい運用基準をクリアすることはもちろん、コンピュータのシステムダウンによる機能停止をいかに防ぐか、という課題、様々な事柄が挙げられています。
また、数年間にわたって電子カルテを運用した経験を持つ医師の感想として、「きれいにプリントアウトされたカルテの内容からは、その患者の症状や診察の際に行われたやりとりがどんなものであったのか、思い出しにくい。自分の手を動かして書くという行為をした手書きのものであれば、何年前のものでも記憶が呼び起こされて、鮮明にそのやりとりを思い出すことができるのに。」というものもあります。
電子カルテというパターン化されたもののマイナス面は、このようなところにもあるのです。医療システムの合理化と医療の質向上に果たす役割は大きなものであることには間違いありませんが、さらに再検討されるべき点があることも物語っているとも言えます。
厚生労働省の「保健医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン」では、電子カルテだけでなく「レセプト電算処理システム」についても2006年度までに全国の病院レセプトの7割以上に普及すること、を目的としています。このシステムは、現在コンピュータ処理がスタンダードとなっているレセプト作成のためのデータを紙出力せずにMOといった光ディスクなどの電子媒体に収めた電子レセプトといった状態で提出することが可能なように整備されたもののこと。電子カルテと同じように、手作業の大幅な軽減、記入漏れなどの返戻を減らすこと、診療報酬や薬価などの改訂時の対応をスムーズにすることなどメリットもたくさんあり、残業が減った、ミスが少なくなったなど現場からの声も多々あがっています。
社会保険診療報酬支払基金では1994年4月よりレセプト電算処理システムの受付を開始し、病院を対象とした医科システムと薬局対象の調剤システムの2つのうち、2003年段階で医科システムは1763件、調剤システムで6626件が参加となっています。レセプト件数に関しても、これ以降、飛躍的に増加しています。もちろん、こちらも電子カルテと同じく、問題や課題がないわけではありません。せっかく電子レセプトとして提出されたデータでも、支払い基金が保険者に送付するためには一旦、紙出力をしたもので提出されているのが現状で、全ての機関に共通の一貫したシステム構築は整っていません。電子レセプト請求のための統一コードに価格や点数、算定条件などの各種情報を付加した基本マスタも標準化されていないため、これらを整えていくことも大きな課題の1つです。